2015年 12月 02日
ビギナーの方からベテランの方まで様々だと思いますが、 数万円から多い方は車が買える金額になっている方も居られると思います(私もそうですが...) そして撮影のアクセスに掛かる交通費もバカになりません。 空港が近く自転車等で行かれる方や、車で出かけられる方、また飛行機等で遠くへの遠征やはたまた海外遠征まで。 これまた多くの金額を費やしている方も多く居られると思います。 さてその多くの資金を使い時間を費やして撮った写真はどのような形で見てもらうのでしょうか。 最近はスマホやタブレットでSNSを通じて見たり、写真共有サイト等でアップされた写真を見る事が多くなりました。 手軽で気楽に見られる存在としては非常に良いアイテムなのですが、 写真を正確に表現すると言う部分では問題もあります。 まずそのサイズです。スマホでは4インチ程度、そのサイズはプリントにするとサービスサイズにも満たない小さなものです。 その小ささで何が見えるのでしょうか。 それと一番肝心な色。 スマホのモニターは高コントラストでビビットな色調になっている場合が殆どです。 まあスマホごときに基準色を求めてはいけませんが、キャリブレーションされたモニターでレタッチした後、 SNSにアップした写真をスマホで見てビックリすることはしょっちゅうです。 このような状況で正常に写真なんて判断できないと思うのです。 もし最終結果のアウトプットがSNSやこれらのサイトであるならば、もったいないと思うのです。 インプットの機材や遠征費に多額の資金を使って最終のアウトップットがスマホでは、写真がかわいそうだと思うのです。 写真はプリントして生きるものだと思っています。 最後のプリントにもっと愛情をかけてほしいと思うのです。 昨今のプリンターの性能はかなり良くなっています。 プリントしていない方はとりあえず安いプリンターでも良いでしょう。 プリンターを持っている方や、これから本格的に写真をやりたい方は、 ぜひ各メーカーから出ている写真画質のプリンターを使っていただきたいと思います。 私は銀塩の頃はクリエイトのプリント専門の方にプリントをお願いしていました。 クリエイトもプリンターの方は何名かおられます。 数枚プリントを依頼すると、振り分け作業で行われるため、 別の方が担当されて、プリントの色調が統一していない事がありました。 その為1人のプリンターの方にお願いし、詳細の色味まで微調整していただいていました。 これがものすごく手間隙の掛かる作業なのです。 テストプリントにダーマートで部分部分に指示を書き、プリントし→確認→プリントの繰り返しで仕上げていきます。 銀塩では自分でプリント出来ないので仕方がありませんが、デジタルはこの調整作業も含めて全部自分で出来るのです。 自分で出来るってめちゃくちゃ楽で楽しい作業なんです。 又、プリントするにしてもプロラボの手焼きならまだしも、 街のカメラやさんの機械焼きのところに出してしまうのももったいない話です(街のカメラ屋さんが悪いって言ってるわけではないです) ご自分でプリントすることをぜひお勧めします。 今はかなり性能の良いプリンターが出てきました。 価格もそこそこしますが写真画質の良いものでも1回遠征費をそちらに回す+αくらいで、買えるのではないでしょうか。 現像ソフトも色々研究されている方も居られると思います。 それを生かすも最終のプリントがあってこそです。 もしかしたらパソコンのモニター上では綺麗に見えても、 プリントすると予想と反するものになってることもあるかもしれません。 これがプリントの難しさでもありますが、今後写真展等される場合ここが肝になってきます。 又、プリントしたものの見せ方ですが、プリントファイルはカメラ屋さんに行けば様々なものが出ています。 デジタルになってA版、B版のサイズ設定が主流となってきていますので、なじみがありわかりやすいかと思います。 (銀塩の頃は半切だの六つ切りだの、一般的にはわかりにくかったですよね。) まず写真の縦横を考えます。普通は横位置写真が殆どだと思います。 しかし現在市販されている殆どが例えばA4だとすると、BOOK形式になっていて、写真を入れると写真が縦に並んでしまいます。 見る際にプリントファイルを横に持ち直して上下に開く方向に見なければいけなくなります。 これは不便だしそもそも見ていただくのに失礼だと思うのです。 しかし横開きのプリントファイルは数少ないですが、何社か出ていますので探して見るのもいいかと思います。 又、リフィル(中の透明フィルム)の透明度が低いものが中にはあります。 そういうものに写真を入れるとせっかく綺麗にプリントした写真が濁って見えます。 これではもったいないですよね。リフィルはなるだけ透明感の高い物をお勧めします。 ちなみに私が使っているのはコスモスインターナショナルのA4横とA3ノビの物です。 さすがにA3ノビは横位置のものがラインアップされていないので、縦入りになりますが。 このメーカーのリフィルには別売になりますがPET素材のものがあります。 PETは透明度が高く中に入れても写真のクォリティーを損ねる事が少ないのです。 少々値が張りますがお勧めです。 このメーカーのものはヨドバシ等の大型店で実物を見る事が出来ます。 色々書きましたが、要するに最後のアウトプットにも愛情と手間隙をかけてほしいと思うのです。 せっかく撮った写真なのですから。 長々と失礼しました。
by sportsgraphic_ys
| 2015-12-02 22:49
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